つかみシリーズの活用例

この配電盤は端子台が2段になっています。
この配線を取り替える場合、今までは作業が大変困難でした。この電気工事屋さんは鍋つかみを利用しています。ドライバーでビスを少しゆるめ後は鍋つかみを差し込みます。取り付ける場合は鍋つかみで仮締め後ドライバーで本締めします。ネジを配電盤に落してなくしたり、落したネジによるショートの危険性もなくなります。どうしても通電状態で作業しなければならない場合は下段の配線も取り外すことができます。ネジが仮止めできないイライラを解消でき安全面でも威力を発揮しました。
左の写真はキューピクル内での作業です。1次側の端子をゆるめています。通電の危険がないため安心して作業を進められました。「1本200円で安全を買えた!これは全く安い!」との言葉を作業者からいただきました。安全の語源は<鍋つかみ>から始まったというジョークも許されそうです。
つかみシリーズの外側やキャップ2は素材に無公害のポリオレフィンを使用しています。絶縁破壊電圧はAC2500V以上あります。これは低圧での作業では十分耐電性があるといえるでしょう。ただし、作業には十分注意して下さい。何事も過信は禁物ですから。